こんにちは。
新横浜かとう眼科の加藤徹朗です。
今回は、日帰り手術と入院手術の違いについてのお話しです。
白内障手術は通常、目薬の麻酔だけで手術をおこないます。
出血もほとんどありませんし、痛みもほとんどありません。
全身的な影響も少ないです。
したがって、日帰り手術でも行うことが出来る場合が多いです。
では、日帰りではなく入院手術のほうが良い場合はどんな時でしょうか?
まず、全身状態が良くない場合。例えばコントロールされていない糖尿病とか、高血圧があるとか、体の病気で寝たきりである、などの場合です。
また、認知症や発達障害のために局所麻酔ではじっとしていることが出来ずに動いてしまって危ない場合は全身麻酔が必要なため、入院手術をすすめています。
白内障以外の眼の病気によって片方の目の視力が失われていて、しかも付き添いの方がいない場合も入院のほうが良いでしょう。手術したあと、しばらくガーゼ等で目を覆わなければいけません。その間、手術していない方の目が見えないと、両目とも見えない状態になるからです。
それ以外にも、付き添いの方がいないなど様々な事情で手術後に帰宅して翌日診察に来ることが出来ない、といった場合も入院手術のほうが良いかも知れません。ただ、入院手術であっても翌日には退院となりますので、どちらにしても付き添いの方についてきてもらうほうが良いでしょう。
次回は、日帰り手術のほうが良い場合についてお話していきます。