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白内障について…症状と瞳孔の大きさの関係

こんにちは。
新横浜かとう眼科の加藤徹朗です。
今回は、白内障の症状と瞳孔の大きさの関係についてのお話しです。

白内障の症状は、茶目(虹彩)の真ん中の瞳孔の大きさによって症状が出たり出なかったりします。

瞳孔は、暗い所にいると自然に大きくなります。
ネコの瞳孔もふだんは細いですが、暗い所では真ん丸に大きく可愛くなりますよね。

人間の目も同じように、暗い所では瞳孔が大きく広がります。
光をたくさん目の中に集めないと物が見えないからです。

しかし、瞳孔が大きく広がることで、水晶体の真ん中は透明でも中心から遠い部分が濁っていると、その部分を通った光がさえぎられたり、あらぬ方向に進んだりして、結果として見えづらくなります。
皮質白内障では、このように暗い所で瞳孔が広がったときに見づらさを感じやすいです。

逆に後嚢下白内障などの水晶体のど真ん中から濁る場合は、明るい所で瞳孔が小さくなったときに見えづらさを感じやすいようです。

このように、白内障の種類や濁っている場所と、瞳孔の大きさによっても症状が様々に変わります。

眼科の診察用の顕微鏡で見ればすぐにわかりますが、患者さんのお話を聞いただけでも大体のことがわかります。

白内障は水晶体が濁る病気、と言ってもこのように奥が深いのです。

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