今回は、白内障の手術はいつするべきか、というお話です。
白内障の手術をするタイミングは難しいです。
それは、人によって症状の感じ方が違うし、職業とか趣味とか、年齢や周囲の環境によっても異なるからです。
例えば車の運転をする人や、スポーツが好きな人は早期に手術することが良いと思いますし、家の中にいることが多くて車いすやベッドで寝ていることが多いようなご高齢の方などは、あまり無理して手術をする必要はないかも知れません。
もちろん、これも人によりますので、いちがいには言えません。
また、白内障のせいで見えにくいと思っていても、実は白内障以外の目の病気が原因で見えづらくなることもあります。
たとえば、緑内障や加齢黄斑変性といった病気で見えづらくなることもあるのです。
話はそれましたが、白内障の手術をするタイミングとして私が重視しているのは、「今まで出来ていたことが最近、出来なくなってきたかどうか」、ということです。
どういうことかと言いますと、例えば、次のような事例です。
今までは読書が好きで毎日、本を読んでいたのに、最近は文字が読みづらくてあまり本を読まなくなってしまった。
あるいは、ゴルフが大好きで毎週ゴルフに行っていたが、最近、ドライバーで打ったボールの行く先が見えないため面白くない。
テレビを見るのが楽しみで朝から晩までテレビをつけっぱなしで見ているが、最近は字幕がよく見えないのでつまらない。
このような場合は目の状態などを総合的に判断して手術をおすすめしています。