こんにちは。
新横浜かとう眼科の加藤徹朗です。
今回は眼内レンズのお話しです。
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりになる眼内レンズを目の中に入れます。
目の中に入れますので、メガネやコンタクトレンズのように簡単に取り外したり交換したりすることは出来ませんが、通常は一生もちますので交換の必要はありません。
健康保険が効くものは単焦点眼内レンズといいます。ピントが合う距離が一箇所のレンズになります。ピントが合う距離は眼鏡なしでも見えますが、ピントが合わない距離はぼやけますので、メガネが必要になります。
例えば、遠方(5m~)にピントが合うように単焦点眼内レンズを入れた場合、遠方は見えるようになりますが、手元はぼやけて文字を読んだりすることは難しいですので、老眼鏡が必要になります。
逆に近方(手元30cm程度)にピントが合うように単焦点眼内レンズを入れた場合、手元は見えるようになりますが、遠方はぼやけますのでメガネが必要になります。
どの距離にピントを合わせるべきかは、人によって違いますので、いちがいにこれが良いとは言えません。
患者さんによく言われるのは、「お友達の〇〇さんがピントをこうしたらメガネなしでもすごく良く見えるようになったと言っていました!」といったようなことですが、他の方の目とご自身の目は違いますので同じやり方で良い結果が得られるとは限りません。
元々の目が近視なのか遠視なのか、車の運転、スポーツの種類、趣味の種類、活動性などライフスタイルで個別に決める必要があります。
詳しくは医師にご相談ください。